２２０２２年７月２９日に厚生労働省から２０２１年の簡易生命表が発表されました。
日本人の平均寿命と年齢別の平均余命が一覧できます。

これによると、女性の平均寿命は８７．５７歳で世界１位、韓国が８６．５歳で２位
※香港(87.67歳)

男性は８１．４７歳で、スイス(81.6歳)、ノルウェー（81.59歳）に次いで世界第３位。
※香港(82.97歳)

男女ともに前年の２０２０年よりも男０．０９歳、女０．１４歳寿命が縮みました。
１０年ぶりに寿命が縮みましたが、前回は２０１１年の東日本大震災で多くの犠牲者が出た年、今回は新型コロナにより１．７万人が死亡したため、日本人全体の寿命を縮めました。

さて、平均寿命はよく聞く言葉ですが、これは生まれたばかりの赤ちゃんが、現在の死亡率が将来も推移した場合に亡くなるであろう、平均余命の事です。
（上表の黄色に塗った一番上のデータ。）

表を見て分かる通り、年齢とともに推定死亡年齢も延びていて、年金生活に入る６５歳では、男性は余命が１９．９年あり、女性は２４．７年あります。


夫婦が同い年であれば、平均的には約２０年は一緒に暮らし、夫が亡くなった後、妻は約５年は一人生活があります。


老後の生活費として、２０２２年２月８日に総務省が公表した、２０２１年平均の「家計調査」データによると、
無職の６５歳以上の高齢者の二人世帯では、

生活費　　　　２２．４万円／月
手取り収入　　２０．５万円

となっていて、毎月１．９万円の不足が生じています。

と言うことは、不足分は６５歳までに何かしらの準備しておかないといけないわけです。

１．９万円Ｘ１２か月Ｘ２０年＝４５６万円。

その後、妻の一人生活５年分や、家の修繕費や車の買い替え費用、医療・介護費用、葬儀費用等を考えると、６５歳までに１５００万円程度は用意しておく必要がありそうです。

尚、これらの試算にはインフレを考慮していませんので、インフレも考慮した資産形成が必要であるのは言うまでもありません。