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長期金利(国債の金利)

2017年9月末の、長期金利の代表である「新発10年物国債利回り」は、0.06%。
前月末より0.05ポイント上昇。

9月の1か月間の動きとしては、
・北朝鮮のミサイル挑発問題により、上旬は2016年11月以来のマイナスに陥り、-0.015%~0.02%のレンジで動きましたが、
・中旬からは北朝鮮リスクはやや後退し0.02%前後の狭い動き、
・そして下旬はアメリカの金利上昇に沿って上昇し、月末は0.06%で終了。

一方、アメリカ金利は6月に入り緩やかに下がり続け、6月26日には2.14%をつけましたが、その後上昇に転じ、7月7日には2.39%まで上昇したものの、その後は下落。
9月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて年内利上げ観測により、金利が上昇。9月末は2.33%。

2017年の9か月間の変動幅としては、日本は0.1%~-0.01%、アメリカは2.6%~2.1%。

◆長期金利はアベノミクスの「次元の異なる金融緩和」により日銀が低く誘導。

日銀は物価2%上昇を目指していますが、思うように物価は上がらず、
2014年10月31日に「追加の金融緩和対策」を発表し、更に国債の買い入れを増やすことにしたため、長期金利の低下を招きました。

日本の金利は、アメリカの金利に沿う形で上下を繰り返すことが多く、2014年は日米ともに長期金利は低下しました。

2015年2月以降はアメリカの景気回復と利上げ予想に反応して、日米の金利は上昇してきましたが、7月以降は中国リスクにより株価が軟調となり、金利も下落

しかし、2015年12月16日ついに9年半ぶりにアメリカは利上げを実行

日本は強力な金融緩和を実施してきましたが、中国経済の悪化と、原油価格の下落継続で、物価上昇2%の達成時期も遅れが出てきたため、日本銀行は史上初の「マイナス金利」の2016年2月に導入

10年ものの国債金利でさえもマイナスとなり、6月にはイギリスのEU離脱ショックで、安全資産の国債が買われ、マイナス幅が拡大し-0.2%台後半まで下がりました。

しかし、2016年9月の日銀の金融政策会議で「10年もの国債の金利水準は、0%程度を目標」としたため、10月に入ってからの長期金利は-0.06%前後で推移しました。

ところが、11月のアメリカ大統領選挙でトランプさんが次期大統領に当選し、経済政策として巨額のインフラ投資を実施すると発表し、その資金源として国債の発行が予想されたため、アメリカの長期金利は一気に上昇しました。
日本の長期金利もこれに沿って上昇し、プラスに転換。

更に、アメリカの金融当局は2016年12月に2回目の利上げを実行。
また、引き続き雇用環境が好調なため、2017年3月に3回目の利上げ。
更に、6月には4回目の利上げが実行されました。

アメリカの景気改善が力強いことでFRBは政策金利の利上げをしてきていますが長期金利はなぜか低下
将来のアメリカの経済成長率の鈍化が反映されている、とも言われています。

尚、日本の10年もの長期金利は、日銀が0%程度に誘導する政策を引き続きとっていく予定です。

◆この長期金利を、もっと長いスパンで過去から見てみると・・・

2000年からの年末の長期金利の推移ですが、高金利通貨の代表でもあるオーストラリア、そしてアメリカも2014年は金利が低下。
日本は2014年金融緩和を更に強力に進めたため更に下落。

そして2015年は各国ともに前半は上昇に転じたものの、夏以降は一転下落し、アメリカとオーストラリアは秋以降再上昇。日本のみ下落。

2016年は夏までは中国経済の不透明、原油価格下落、イギリスのEU離脱、そして日本ではマイナス金利の導入で低下してきましたが、前述のとおり、トランプさんへの経済政策への期待から金利は上昇。

2017年はアメリカはトランプ大統領の政策、北朝鮮リスクと、FRBの利上げで動きが変わります。
日本は日銀の強力なコントロールが続けば微動と思われます。

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代表 鈴木 聡

(略歴)
1960年生まれ
・FP資格を2000年に取得
・2007年に事務所設立
・お客様の気持ちに寄り添って、人生の夢の実現や家計の課題のアドバイスをしております。​

メディアへの出演、掲載

ラジオへの出演

FMラジオ「K-mix」番組「みんなの課外授業」 の水曜日の回に、2013年4月~6月毎週出演。

雑誌、新聞等への掲載

ファイナンシャルプランナーの立場で、様々な雑誌や新聞で執筆、監修。

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