総務省が２０２４年３月２９日に発表した「労働力調査」によると、２０２４年２月の失業率は２．６％で、前月比０．２ポイント悪化、前年同月比では変わらずとなりました。
ちなみに男性が２．７％、女性は２．６％です。

失業者数は前月より１４万人増加し、前年同月からは３万人増加の１７７万人。

前年比では自己都合退職と新たな求職が増え、賃金アップもあり良い条件を求めての失業者が増えました。

◆一方、就業者は前月比＋１４万人、前年同月比＋６１万人の６，７２８万人となりました。

就業者には自営業・農業・漁業従事者、経営者も入っています。
これらを除く雇用者５,７５１万人の内、正規は前月比＋１４万人、前年同月比＋４９万人の３,６１７万人となりました。

雇用者の内、非正規は前月比－１２万人、前年同月比＋３２万人の２,１３４万人で、全体の３７．１％を占めています。

一方、厚生労働省が同日に発表した２月の有効求人倍率（季節調整値）は１．２６倍。
前月より０．０１ポイント悪化し、前年より０．０８ポイント悪化。

ちなみに求人倍率１．０倍は、１０人の人がハローワークに求職届けをすれば、”職を選ばなければ”１０人が就職できる、と言う意味です。
※職を選ばなければ・・・経験や資格が必要な職もあるため、単純な話ではありません。

尚、正社員の倍率は前月より０．０１ポイント改善し、前年より０．０２ポイント悪化の１．０１倍で、１年８か月連続の１倍以上となりました。

◆全国平均で求人倍率は１．２６倍となり、就業地別での都道府県別では全都道府県が１．０倍以上となりました。

倍率が全国よりも３割（１．６４）以上なのは、福井１．８９、山口１．６８
倍率が全国よりも１割（１．１３）以下なのは
北海道１．１１、神奈川１．１０、大阪１．０６、高知１．１３、福岡１．１３

静岡県は全国平均を上回り、１．３３倍、前月より０．０１ポイント改善。

◆新規求人数は、８９．３万人で、前月比で－１．８万人、前年比では－３．３万人となりました。

前年対比での、業種別の一般のパートタイムを含む新規求人数の伸び率は、全体で－３．６％。６か月連続の前年比マイナス。
１１業種中３業種がプラス。
・建設業　　　　　　　　　　　　　　－　２．４％（１２か月連続のマイナス）
・製造業　　　　　　　　　　　　　　－　８．７％（１２月連続のマイナス）
・情報通信業　　　　　　　　　　　　＋　４．２％
・運輸、郵便業　　　　　　　　　　　－　４．３％（６か月連続のマイナス）
・卸売、小売業　　　　　　　　　　　－　４．５％（９か月連続のマイナス）
・学術研究、専門、技術サービ ス業　 －　１．８％
・宿泊業,飲食サービス業　　　　　 　 －　８．４％（４か月連続のマイナス）
・生活関連サービス業、娯楽業　　　　－　７．９％
・教育、学習支援業　　　　　　　　　－　７．６％（３か月連続のマイナス）
・医療・福祉　　　　　　　　　　　　　　０．０％
・その他サービス業　　　　　　　　　＋　０．７％