総務省が2025年4月1日に発表した「労働力調査」によると、2025年2月の失業率は2.4％で、前月よりも0.1ポイント改善、前年同月比で共に0.2ポイント改善しました。
ちなみに男性が2.5％、女性は2.3％です。
失業者数は前月比+2万人、前年同月比では-12万人の165万人となりました。

◆一方、就業者は前月比-11万人、前年同月比+40万人の6,768万人となりました。

就業者には自営業・農業・漁業従事者、経営者も入っています。
これらを除く雇用者5,791万人の内、正規は前月比+14万人、前年同月比+27万人の3,644万人となり、非正規は前月比-45万人、前年同月比+13万人の2,147万人となり、非正規は全体の37％を占めています。

一方、厚生労働省が同日に発表した2月の有効求人倍率（季節調整値）は1.24倍。前月よりも0.02ポイント悪化、前年より0.02ポイント悪化。

ちなみに求人倍率1.0倍は、10人の人がハローワークに求職届けをすれば、”職を選ばなければ”10人が就職できる、と言う意味です。
※職を選ばなければ・・・経験や資格が必要な職もあるため、単純な話ではありません。

尚、正社員の倍率は前月と変わらず、前年より0.03ポイント改善の1.03倍で、2年8か月連続の1倍以上となりました。

◆全国平均で求人倍率は1.24倍となり、就業地別での都道府県別では全都道府県が1.0倍以上となりました。

倍率が全国よりも3割（1.61）以上なのは、福井1.85、山口1.69、香川1.66
倍率が全国よりも１割（1.12）以下なのは
北海道1.06、東京1.10、神奈川1.10、大阪1.04、福岡1.08、沖縄1.08
静岡県は全国平均と同水準の、1.24倍、前月より-0.01。

◆新規求人数は、84.0万人で、前月比で-6.7万人、前年比では-5.3万人となりました。

2024年夏を底として徐々に求人倍率は緩やかに回復していますが、賃金上昇や物価上昇等のコストアップにより、新規求人数は減少傾向が続いてきました。1月2月は毎年求人数が増えますが反転となったのか、注目されます。

前年対比での、業種別の一般のパートタイムを含む新規求人数の伸び率は、全体で-5.9％。4か月連続で悪化。
11業種全ての業種がマイナス。
・建設業　　　　　　　　　　　　　-　9.1％（2年間連続のマイナス）
・製造業　　　　　　　　　　　　　-　 6.5％（2年間連続のマイナス）
・情報通信業　　　　　　　　　　　-　4.3％(3か月ぶりのマイナス）
・運輸、郵便業　　　　　　　　　　-　3.2％（3か月連続のマイナス）
・卸売、小売業　　　　　　　　　　-　0.0％(2か月ぶりにマイナス）
・学術研究、専門、技術サービ ス業  -　4.8％(2か月ぶりにマイナス）
・宿泊業,飲食サービス業　　　　　  -17.6%(2か月連続のマイナス）
・生活関連サービス業、娯楽業　　　-10.5％(8か月連続のマイナス）
・教育、学習支援業　　　　　　　　-　2.3％（1年3か月連続のマイナス）
・医療・福祉　　　　　　　　　　　-　1.4％(2か月ぶりのマイナス）
・その他サービス業　　　　　　　　-　5.2％(2か月ぶりのマイナス）