総務省が2025年10月31日に発表した「労働力調査」によると、2025年9月の失業率は2.6％で、前月と変わらず、前年同月比0.2ポイント悪化しました。
ちなみに男性が2.7％、女性は2.4％です。
失業者数は前月比+2万人、前年同月比では+11万人の184万人となりました。

◆一方、就業者は前月比+28万人、前年同月比+49万人の6,863万人となりました。年同月比で3年2カ月連続増加。

就業者には自営業・農業・漁業従事者、経営者も入っています。
これらを除く雇用者5,851万人の内、正規は前月比+49万人、前年同月比+68万人の3,760万人となり、この内、女性は1,379万人で比較可能な2013年1月以降で最多となりました。

非正規は前月比-20万人、前年同月比-16万人の2,091万人となり、非正規は全体の36％を占めています。

一方、厚生労働省が同日に発表した9月の有効求人倍率（季節調整値）は1.20倍。前月と変わらず、前年同月比0.05ポイント悪化となりました。

ちなみに求人倍率1.0倍は、10人の人がハローワークに求職届けをすれば、”職を選ばなければ”10人が就職できる、と言う意味です。
※職を選ばなければ・・・経験や資格が必要な職もあるため、単純な話ではありません。

尚、正社員の倍率は前月比変わらず、前年同月比0.01ポイント悪化の1.00倍で、3年3か月連続の1倍以上となりました。

◆全国平均で求人倍率は1.20倍となり、就業地別での都道府県別では全都道府県が1.0倍以上となりました。

倍率が全国よりも3割（1.56）以上良い都道府県は、富山1.69、福井1.81、香川1.59
一方、倍率が全国よりも１割（1.08）低いところは
北海道1.02、東京1.08、神奈川1.03、大阪1.02、福岡1.02
静岡県は全国平均よりも0.03ポイント低い1.17倍、前月比0.01ポイント悪化。

◆新規求人数は、78.1万人で、前月比3.8万人減少、前年比2.6万人減少となりました。

求人倍率は低下が続いています。2025年9月は2022年1月以来の低さとなりました。
賃金上昇や物価上昇等のコストアップにより、新規求人数は減少傾向が続いてます。

前年対比での、業種別の一般のパートタイムを含む新規求人数の伸び率は、全体で-3.2％。
11カ月連続で減少が続いています。
全11業種の内8業種がマイナス。
・建設業　　　　　　　　　　　　　- 1.8％(2か月連続のマイナス）
・製造業　　　　　　　　　　　　　- 3.1％(5か月連続のマイナス）
・情報通信業　　　　　　　　　　　- 6.8％(2か月連続のマイナス）
・運輸、郵便業　　　　　　　　　　+ 0.7％(2か月ぶりにプラス）
・卸売、小売業　　　　　　　　　　- 7.4％(5か月連続のマイナス）
・学術研究、専門、技術サービ ス業 + 0.1％(2か月ぶりにプラス）
・宿泊業,飲食サービス業　　　　 　 - 3.9%(6か月連続のマイナス）
・生活関連サービス業、娯楽業　　　- 1.1％(1年2か月連続のマイナス）
・教育、学習支援業　　　　　　　　+ 1.1％(2か月ぶりにプラス）
・医療・福祉　　　　　　　　　　　- 2.8％(5か月連続のマイナス）
・その他サービス業　　　　　　　　- 0.5％(2か月連続のマイナス）