総務省が2025年5月2日に発表した「労働力調査」によると、2025年3月の失業率は2.5％で、前月よりも0.1ポイント悪化、前年同月比0.1ポイント改善しました。
ちなみに男性が2.7％、女性は2.2％です。
失業者数は前月比+15万人、前年同月比では-5万人の180万人となりました。

◆一方、就業者は前月比+2万人、前年同月比+44万人の6,770万人となりました。
就業者には自営業・農業・漁業従事者、経営者も入っています。
これらを除く雇用者5,793万人の内、正規は前月比-2万人、前年同月比+40万人の3,642万人となり、非正規は前月比+4万人、前年同月比+20万人の2,151万人となり、非正規は全体の37％を占めています。

一方、厚生労働省が同日に発表した3月の有効求人倍率（季節調整値）は1.26倍。前月よりも0.02ポイント改善、前年より0.01ポイント悪化。

ちなみに求人倍率1.0倍は、10人の人がハローワークに求職届けをすれば、”職を選ばなければ”10人が就職できる、と言う意味です。
※職を選ばなければ・・・経験や資格が必要な職もあるため、単純な話ではありません。

尚、正社員の倍率は前月比+0.02ポイント、前年比+0.03ポイント改善の1.05倍で、2年9か月連続の1倍以上となりました。

◆全国平均で求人倍率は1.26倍となり、就業地別での都道府県別では全都道府県が1.0倍以上となりました。

倍率が全国よりも3割（1.64）以上良い都道府県は、富山1.65、福井1.84、山口1.70、香川1.69
一方、倍率が全国よりも１割（1.13）低いところは
北海道1.07、東京1.12、神奈川1.11、大阪1.04、福岡1.08、沖縄1.08
静岡県は全国平均よりも-0.02の1.24倍、前月と変わらず。

◆新規求人数は、80.6万人で、前月比-3.4万人、前年比-2.5万人となりました。

2024年6月で求人倍率下げ止まりましたが、改善傾向は見られません。
賃金上昇や物価上昇等のコストアップにより、新規求人数は減少傾向が続いてきました。

前年対比での、業種別の一般のパートタイムを含む新規求人数の伸び率は、全体で-3.0％。5か月連続で悪化。
11業種中、9業種がマイナス。
・建設業　　　　　　　　　　　　　-　2.4％2年1か月連続のマイナス）
・製造業　　　　　　　　　　　　　-　 4.5％2年1か月連続のマイナス）
・情報通信業　　　　　　　　　　   +　8.2％(2か月ぶりのプラス）
・運輸、郵便業　　　　　　　　　　-　1.8％4か月連続のマイナス）
・卸売、小売業　　　　　　　　　　-　7.7％(2か月連続のマイナス）
・学術研究、専門、技術サービ ス業  -　3.6％(3か月ぶりにマイナス）
・宿泊業,飲食サービス業　　　 　　 + 3.3%(3か月ぶりにプラス）
・生活関連サービス業、娯楽業　　　-  6.9％(8か月連続のマイナス）
・教育、学習支援業　　　　　　　　-　6.2％1年4か月連続のマイナス）
・医療・福祉　　　　　　　　　　　-　2.6％(2か月連続のマイナス）
・その他サービス業　　　　　　　　-　2.1％(2か月連続のマイナス）