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長期金利(国債の金利)

2019年12月末の、長期金利の代表である「新発10年物国債利回り」は、-0.025%。
昨年末に引き続きマイナス金利で終了。


●年初こそ前年末を引きずりマイナスでスタートしましたが、1月上旬にはプラス転換。
しかし、アメリカのFRBが利上げ停止を匂わせる発言をしたため、アメリカの長期金利が下がり、つられて日本も下がり再度マイナスへ。
米中貿易摩擦の激化から日米ともに金利は下がり続け、8月下旬には-0.29%まで低下

9月に入り、米中貿易協議が再開する報道、10月には一部合意の報道が伝わり、秋以降はマイナスながらも上昇。
12月には一時プラス転換も、すぐにマイナス圏に戻り、2019年を終わりました

●一方、アメリカの金利は3月にFRBが2019年内の利上げを停止する動きが伝わると、一気に長期金利が下がり、
更に 6月に入りFRBの利下げ観測から、一層の低下。
7月末、FRBは10年半ぶりの利下げをし、8月1日にはトランプ大統領が対中追加関税を発表し、米中貿易摩擦の激化による景気悪化懸念から長期金利はぐぐっと低下。
8月中旬、12年ぶりに短期(2年物)金利と長期金利の逆転現象(逆イールド)が起き、景気悪化のサインとして受け取られました

しかし、9月上旬に米中貿易協議の再開が決まり、景気悪化懸念が和らぎ、長期金利は上昇し、逆イールドは解消。
10月中旬以降は米中貿易協議の部分合意となり、景気後退懸念が和らぎ、長期金利はやや上昇。

2019年の1年間の変動幅としては、日本は0.03%~-0.29%、アメリカは2.79%~1.46%。

◆日本の長期金利はアベノミクスの「次元の異なる金融緩和」により日銀が低く誘導。

日銀は物価2%上昇を目指していますが、思うように物価は上がらず、
2014年10月31日に「追加の金融緩和対策」を発表し、更に国債の買い入れを増やすことにしたため、長期金利の低下を招きました。

日本の金利は、アメリカの金利に沿う形で上下を繰り返すことが多く、2014年は日米ともに長期金利は低下しました。

2015年2月以降はアメリカの景気回復と利上げ予想に反応して、日米の金利は上昇してきましたが、7月以降は中国リスクにより株価が軟調となり、金利も下落

しかし、2015年12月16日ついに9年半ぶりにアメリカは利上げを実行

日本は強力な金融緩和を実施してきましたが、中国経済の悪化と、原油価格の下落継続で、物価上昇2%の達成時期も遅れが出てきたため、日本銀行は史上初の「マイナス金利」の2016年2月に導入

10年ものの国債金利でさえもマイナスとなり、6月にはイギリスのEU離脱ショックで、安全資産の国債が買われ、マイナス幅が拡大し-0.2%台後半まで下がりました。

しかし、2016年9月の日銀の金融政策会議で「10年もの国債の金利水準は、0%程度を目標」としたため、10月に入ってからの長期金利は-0.06%前後で推移しました。

ところが、11月のアメリカ大統領選挙でトランプさんが次期大統領に当選し、経済政策として巨額のインフラ投資を実施すると発表し、その資金源として国債の発行が予想されたため、アメリカの長期金利は一気に上昇しました。
日本の長期金利もこれに沿って上昇し、プラスに転換。

アメリカのFRBは、景気改善を受け、2016年12月に2回目の利上げを実行。
また、引き続き雇用環境が好調なため、2017年は計3回の利上げを実行。
2018年に入り4回利上げし、合計9回分として2.25%上昇しました。


しかし、2019年はFRBは"景気後退予防"のために、7月末に10年半ぶりとなる利下げをし、9月、10月にも利下げをしました。計3回で0.75%。
金融政策の大きな転換がありました。

尚、日本の10年もの長期金利は、日銀が0%程度(+-0.2%)に誘導する政策を引き続きとっていく予定です。

◆この長期金利を、もっと長いスパンで過去から見てみると・・・

2000年からの年末の長期金利の推移ですが、高金利通貨の代表でもあるオーストラリア、そしてアメリカも2014年は金利が低下。
日本は2014年に金融緩和を更に強力に進めたため、更に下落。

そして2015年は各国ともに前半は上昇に転じたものの、夏以降は一転下落し、アメリカとオーストラリアは秋以降再上昇。日本のみ下落。

2016年は夏までは中国経済の不透明、原油価格下落、イギリスのEU離脱、そして日本ではマイナス金利の導入で低下してきましたが、前述のとおり、トランプさんへの経済政策への期待から金利は上昇。

2017年はアメリカは9月中旬以降上昇し、2018年もその流れが続いていますが、2019年はFRBの利下げにより低下しています。
日本は日銀の強力なコントロールが続けば微動と思われます。

2018年以降はアメリカの長期金利が上昇してきたため、オーストラリアの金利を超えてきました・・・珍しいことが起きています。 

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代表 鈴木 聡

(略歴)
1960年生まれ
・FP資格を2000年に取得
・2007年に事務所設立
・お客様の気持ちに寄り添って、人生の夢の実現や家計の課題のアドバイスをしております。​

メディアへの出演、掲載

ラジオへの出演

FMラジオ「K-mix」番組「みんなの課外授業」 の水曜日の回に、2013年4月~6月毎週出演。

雑誌、新聞等への掲載

ファイナンシャルプランナーの立場で、様々な雑誌や新聞で執筆、監修。

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